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コラムNo.005「詰め問のススメ」



プレイ技術を上達させる一つの方法として、
詰めカードヒーローの問題を解いたり作成したりすることをお勧めします。
No.002「『デッキ』・『プレイ』・『運』」で、
「プレイ」は「読み」と「計算」に分けられると書きましたが、
詰め問に挑戦することで、この両方の能力を鍛えることができます

詰め問は普通に思いつく手順では解けないように作られているので、
解くためには直感では思いつかないような様々な手順を考える必要があります。
また、考えるときには基本的にフィールドを動かすことはできないので、
全て頭の中で考えることになります。
これは、高度な「計算」の訓練であり、繰り返すことで、
実戦で必要な
「ターン開始時に全ての手を考えた上で最善手を選ぶ能力」
が養われるでしょう。
特に、フィニッシュできる手順があるときに、
それが難しい手順でも見逃さずに確実に勝てることは、
上級者としての必須能力だと言えます。

「超上級編(アカギシリーズ)」は、
相手の伏せカードや自分の山札、ランダム系カードといった
不確定要素を含んだ問題になっています。
このような問題は実戦的ではないと思われる方もいるかもしれませんが、
そんなことはありません。
1Pの立場にあるのが自分ではなく相手の方だと考えてみると、
このような問題を考えることは
「次の相手のターンに自分が倒される可能性が
 どのくらいあるのかを推量する能力」

につながることが分かると思います。
これは「読み」の訓練になります。

さらに、詰め問の中には、
普通のバトルをしているときにはあまり気にすることのないような
特殊な知識を必要とするものもあります。
詰め問を通じてこのような知識を一通り覚えておけば、
いざ実戦で特殊な状況が表れたときに迷わずに済むでしょう。
「この手が最善だと思うけど、
 考えている通りの処理で合っているかどうか自信がないからやめておこう」
などと考えてみすみす最善手を諦めるのは非常にもったいないことです。
実戦で表れる可能性が十分にある特殊な状況としては、
例えば以下のようなものがあります。
「自分のペンスキーがHP5、相手のペンスキーがHP6で向かい合っている状態で
 『ブラックレイン』を使った場合、結果はどうなるのか」
「HP4のヌンチャがみがわりになっているときに『だいちのいかり』を使った場合
 ヌンチャは倒れるのか、HP1で生き残るのか」
自信を持って正しく答えられるでしょうか?
ちなみに、このような特殊な知識は
カードヒーロー雑学のコーナーにもたくさん書かれているので、
そちらもご覧ください。
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